
絹糸・生地(は くぎんⅡ)の誕生 [2006/10/1 コラム 記述者:店舗ス タッフ]
昨年の晩秋で上げ
た""はくぎん Ⅱ""の絹糸が良質の出来となっております。
経糸 5本使いという画期
的な綾羽二重で織り、22匁 というしっとり感とかさだか感のある極品となって、美しい絹
布が6月末ごろ仕上りました。
こ の糸の特徴は細く繊細な上に、しなやかさ
と気品のある糸そのもが見事な白銀色に輝いていることです。 絹糸に見られるふしと呼ば
れる欠点も少なく、糸の歩留りも悪くありません。日本を代表するあけぼのと呼 ばれる品
位のある蚕糸に、はくぎんのオリジナルの血統をかけ合わせ、はくぎん色を浮かび上がら
せた傑 作といえます。山本先生の長い研究の結果生まれた日本の最も品位のある糸といえ
ます。殆どの蚕糸は 漂白しないと白い糸や生地にはなりません。したがって次第に黄色く
なってしまうのです。このはくぎんⅡ はもとの色がプラチナブロンドの髪の色なのですか
ら、染色してもそのもとの生地の輝きから来る美しさ はたとえようがありませ
ん。